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鹿児島の市電 ランダムノート
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鹿児島の市電の歴史
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鹿児島市電の車両
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明治生まれの花電車 | |||||
現在使用されているこの鹿児島交通局の花電車について、「南日本新聞」2006.10.14にもつぎのような記事が載っていました。 「おはら祭を盛り上げる華やかな花電車。その台車は、一九一一(明治四十四)年生まれの現在“九十五歳”だ。今年も三年に一度の車検を無事クリアし、十一月三日まで鹿児島市街地をにぎやかに運行する。市交通局は『このまま百歳まで、現役で元気に走らせたい』と意気込んでいる。 花電車の車両は『花1号』『花2号』の二台。市交通局が七八、七九年、福岡の西日本鉄道(西鉄)からそれぞれ購入。西鉄は博多どんたくの花電車として使用していたらしい。市交通局では散水車として使用したこともあったが、八一年からは花電車専用で運行している。」 なお、西鉄からの花電車購入の経緯については、『かごしま市電物語―廃線・上町、伊敷線への想いを込めて……』(南日本新聞開発センター、1985年12月)にはつぎのようなことが書かれています。 「赤字経営がつづくなかで、交通局の苦悩もひとしお。そこで考え出したのが、花電車。五十三年七月一日の市電発足五十周年には、市民に明るい印象を植えつけよう、さらに広告収入によって少しでも赤字解消に役立て、市内観光の目玉にしようというもの。 福岡の西鉄から廃車となった無がい貨車を購入、これは福岡では博多どんたくの花電車として利用したもの。 花電車は六月二十七日から営業を開始した。一休さん、家なき子、キャンディ、キャンディなどテレビ漫画の主人公の人形や色あざやかな花、それを浮き立たせる五百個の電球、その華麗な絵がらと色合いが市民の目をとらえ、子供たちを楽しませた。」 また同書では、「華麗に登場した花電車だが、市民サービスにも一役買わねばというわけで、その月の十八日には散水車にも変身させて話題をまいた。/折から炎天と桜島の降灰に市民の不快指数は高まるばかり、それを少しでもやわらげようというのがねらい」と花電車が散水車として活躍したことも紹介しています。 |
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