我が庭で春の到来をいち早く知らせてくれるのが蕗の薹(ふきのとう)です。まだ固い灰色の庭土にひょっこり浅い緑色の蕗の薹を見つけ出したとき、また今年も間違いなく春がやって来たのだなととても嬉しくなります。 ふきのとう 固くて白き 庭土に 浅き緑の あらたな芽吹き
やまもも
アシビ(馬酔木)は早春に鈴蘭に似た可愛い小さな壺型の白い花を房状に下垂させます。なお植物学ではアセビというそうです。私にとってアシビは懐かしい故郷の花であり、水原秋桜子にその故郷のアシビを詠んだつぎのような俳句があります。
来し方(こしかた)や馬酔木(あしび)咲く野の日のひかり
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