六月灯のスーパーボールつり
六月灯のスーパーボールつり
33.3×24.2cm

  2013年7月13日(土)の夕方、下伊敷1丁目の栄門公園で栄門八坂神社六月灯があり、このお祭りをスケッチするために出掛けました。屋台がたくさん出ており、浴衣を着た子供たちがかき氷や綿菓子を食べたり、輪投げ、スーパーボールすくい等を楽しんでいました。

 私は、できれば屋台の金魚すくい風景をスケッチしたかったのですが、残念ながらそんな屋台は出ておらず、赤、緑、青、黄色とカラフルな小さいボールが水に浮かんでいるスーパーボールすくいをスケッチしてクレパス画に作成しました。

 六月灯とは、旧暦の六月に旧薩摩藩領(鹿児島県と宮崎県の都城市)の神社・寺院で行われるお祭りで、鹿児島の夏の風物詩とも言うべきもので、県民には「ロッガッドー」の呼び名で親しまれています。薩摩第二代藩主の島津光久が観音堂を建立し、供養のために燈籠を灯したのを領民達が見習ったことがその始まりと伝えられ、現在は7~8月上旬に灯寵が神社・寺院に奉納され、各地で連日縁日が立ち、多くの人々で賑わいます。 

 なお、この栄門の八坂神社六月灯の子ども達の表情を表現するためにみんカルの「はじめてのクレパス画」講習会で前田先生から教わったスクラッチ技法による細い線を表現する方法を応用しています。

 この技法は、、(1)まずスケッチブックに明るい色を単色で塗り込み、(2)その上に鉛筆で絵の輪郭を描き、(3)その輪郭を金属の針状のものでスクラッチしてなぞり(4)さらにそのスクラッチした線の上に濃い色を塗り込み、(5)塗り終わると、そこにホルベイン工業のDUO ホルベイン ブラシクリーナー(水性筆洗液)をかけ、(6)最後に乾いた紙か布できれいに拭き取りますと、スクラッチした線だけが残ります。

 このスケッチブックに残ったスクラッチの線に基づいて彩色をほどこすという技法を初めて活用して描いたのがこの栄門の八坂神社六月灯の屋台でスーパーボールすくいをする子ども達を描いた絵なんです。



 
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