小雨の中のおはら祭り
 小雨の中のおはら祭り
24.2×33.3cm

 2013年11月3日の日曜日は朝から冷たい小雨が降っていましたが、文化の日に毎年行われる鹿児島市のおはら祭りが今年も実施されているようなので、クレパス画の題材にしたいと同市の天文館まで見物に出掛けました。この祭りに参加した人たち(毎年2万人近くが参加するそうです)は雨に濡れて大変だったと思いますが、見物する側の私にとっては、沿道に傘の花が咲くおはら祭りは晴れの日のそれとは一味違う風情があって絵ごころを大いにかきたてられました。

 後でクレパス画に描こうとデジタルカメラで祭り風景を撮り出しましたら、黄色のレインコートを着た小さな女の子が私の横に来て祭り見物を始めました。彼女は祭りの踊りにすぐあきたのか、目の前の歩道の鉄柵を鉄棒代わりにして遊び始めました。その姿がとても可愛らしかったのでパチリパチリと撮影し、この女の子の姿をメインにしたおはら祭り風景を描くことにしました。

 クレパス画を何枚か作成するなかで、次第に「神は細部に宿る(God is in the details)」という言葉の意味を実感するようになりました。最近は子どもの姿をメインにしたクレパス画を描いていますが、その子どもの目鼻は勿論のこと、腕や手足、さらにはバックの景色のディティールにも手抜きせずに丁寧に描かないともメインの子どもの姿が生き生きとして来ないことを痛感するようになりました。

 この「小雨の中のおはら祭り」の絵も、11月19日、12月3日のクレパス画講座で前田先生の指導を受けて背景を構成する踊る人物群や道路、建物等に何ヵ所が手直ししたのですが、写真に写して全体像を確認してみますと、まだまだ細部に神様が宿っていないようです。今回は一応アップしておきますが、再度チャレンジしてみたいと思います。
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